賃貸物件を借りる際に決めておきたい条件について

賃貸物件を借りる際に決めておきたい条件

賃貸物件を借りる条件
「駅から近い」「日当たりがいい」「築10年未満」。
物件を決める際に、みなさまはどのような条件で絞り込んでいますか?
絶対にゆずれないものや妥協できるものなど、条件はさまざまでしょう。
今回は、賃貸物件を借りる際に決めておきたい条件についてご説明します。

条件の決め方

条件の決め方
「安くて、駅から近くて、バストイレが別で、築10年未満で…」
このように、条件が多ければ多いほど該当する物件は少なくなります。
条件次第では物件が1件もない場合もあるでしょう。
条件の決め方で重要なのは条件の優先順位をつけることです。
たとえば上記の場合、「駅から近い」を軸となる条件とします。
そのほかの「安い」「バストイレが別」「築10年未満」はこだわり条件となります。
このように優先順位をつけることで、考えがまとまりやすく、また物件探しもスムーズになります。

条件の一例

条件の一例
こちらでは、よく物件探しの際に挙げられる条件についてご説明します。

立地

「駅から○○分」「繁華街まで電車で○○分」などが立地条件です。
物件情報の中には「徒歩○○分」と書かれているものもあります。
しかし自身が歩くと違う場合がありますので、実際に確認してみるようにしましょう。

家賃

家計の固定費として毎月支払わなければならないのが家賃です。
「家賃の安さ」は優先順位として高い位置づけにある場合が多いです。
十分に支払いが可能な物件でないと、支払いが滞ってしまう可能性もあります。
あまりにも滞ってしまうと、最悪の場合、退去命令が発令されてしまうこともあるので注意が必要です。
目安は毎月の収入の3分の1程度といわれていますが、住んだ後や将来の予定などを考えてから決めましょう。

間取り

自身のライフスタイルに合った間取りも重要な条件のひとつです。
リビングとテレワーク用の部屋を分けたい、トイレと風呂は分けたいなど、快適に生活するためにも確認しておきたい条件です。

階層

犯罪抑止の一環から、1階は選ばれないことが多いです。
とはいえ1階はほかの階層と比べて家賃が低い物件もあるため、一概に上の階層の方がよい、ということはありません。
人によっては日当たりがよいから2階以上を選ぶ、という方もいます。

初期費用

退去時の原状回復費用に充当する敷金、大家さんへの謝礼となる礼金をできるだけ抑えたいという方もいます。
物件によっては敷金・礼金が0円の物もあります。
そのほか、不動産会社に払う仲介手数料、加入義務がある火災保険料、1ヶ月分の家賃を先に払う「前家賃」などの支払いがあります。
できるだけ初期費用を抑えたい方はこちらを重要な条件として設定しましょう。

築年数

一般的に、築年数が古い物件は外観や内面が古い場合が多いです。
築年数が浅い物件は比較的きれいで使い勝手が良く、新耐震基準で建築されているため、安全性の高い物件が多く見受けられます。
ただし、築年数が古い物件でもリノベーションやリフォームが済まされた物件は内面がきれいで、使い勝手がよいものもあります。

設備

オートロックや風呂の追い炊き機能、フローリングのみの物件など設備面にこだわりを持つ方もいらっしゃるかと思います。
最近ではマンション共通のインターネットが無料で敷かれている場合もあるので、建物や部屋の設備が気になる方はこだわりを持って探してみても良いかもしれません。

周辺環境

これから住む地域の周辺も重要な要素となり得ます。
たとえば街灯の多さ、コンビニやスーパーの有無、通行人が多いなどが挙げられます。
また入居希望の物件に現在住まわれている住人がどのような人なのか、についても確認しておくとよいでしょう。
入居後も安心して住むためにも、周辺環境にも目を配る必要があります。

駐車場の有無

車やバイクをお持ちの方は、あらかじめ不動産屋さんに伝えておきましょう。
そうすることで、家賃・共益費・駐車場代込みの価格や物件を探してもらえます。
駐車場だけ別で借りると割高になる場合が多いため、注意しましょう。

条件に合った物件が見つからない場合

条件に合う物件がない
自身では条件を緩めたと思われてもなかなか物件が見つからないこともあります。
そのような場合は、まず築年数の条件を緩めてみてはいかがでしょうか?
築年数は先述の通り、古ければ古いほど建物や部屋の老朽化が見えます。
しかし、リフォームやリノベーションを行われている場合は新築や築浅物件と何ら変わりありません。
きれいな部屋を比較的安価な価格で利用することが可能な場合があります。
また、通勤時間にこだわりがある方は乗換回数の条件を緩めてみてはいかがでしょうか?
探してみると、同じ通勤時間でもより安い物件が意外と多く見つかることもあります。
最後までゆずりたくない条件のひとつに、家賃を上げられる方も多いかと思います。
そのような場合、いくらまでなら妥協して金額を出せるかというラインを決めておきましょう。

かならず下見しよう!

不動産会社で相談し、納得の物件があった場合でも必ず下見はしましょう。
実際に足を運んでみた結果、「思っていた感じと違う」こともあり得ます。
逆に、第2、第3候補の物件の方がよかった、ということもありますので、気になった物件には必ず足を運びましょう。

下見の際に見ておきたいポイント

下見のポイント
こちらでは、下見の際に見ておきたいポイントについてご紹介します。

収納

クローゼットやキッチン上下の棚などの収納は確認しておきたい項目のひとつです。
収納があった場合でも、広さや奥行きは確認しておきましょう。

コンセント・電話・テレビ配線の位置

引っ越した後に「ここにテレビを置きたかったのにテレビの配線が遠い…」という場合もあります。
そのため、コンセントの位置や電話線、テレビ配線の位置は確認しておくようにしましょう。
とくに注意したいのは乾燥機・洗濯機の位置です。
また、現在お持ちの家電がサイズの問題で設置ができない場合もあるため、注意が必要です。

扉・窓の位置

窓は換気や日の光を取り入れるため、また風景を見るために使用されます。
もしも入居を決心した場合、開閉の感じが良くないと感じられたら不動産業者に相談してみましょう。
もしかすると付け替えてもらえるかもしれません。

建物・部屋の状況

害虫は入りにくい構造か、隙間がないか、カビは繁殖していないか、騒音の程度、日の光は入るかなど、建物や部屋の設備にも目を光らせましょう。

おわりに

今回は、賃貸物件を借りる際に決めておきたい条件についてご説明しました。
条件の決め方で重要なのは条件の優先順位をつけることで、まずは絶対にゆずれない条件をひとつ決めましょう。
たとえば「駅から近い」を軸となる条件とした場合、そのほかの「安い」「バストイレが別」「築10年未満」はこだわり条件となります。
一例に立地や家賃、間取り、階層、初期費用、築年数、設備、周辺環境、駐車場の有無などの条件が挙げられます。
どうしても条件に合った物件が見つからない場合は、築年数や職場までの乗換回数などの条件を緩めてみましょう。
条件を絞り、ようやく見つけられた物件は必ず下見しましょう。
下見をしたところ、第1候補の物件はあんまりだったが第2・3候補の物件の方がよかったということもあります。
下見の際は収納やコンセント・電話・テレビ配線の位置、扉・窓の位置、建物・部屋の状況を確認しましょう。
下見をすることで理想と現実のギャップをなくし、スムーズに入居後の生活を送ることができます。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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