【賃貸マンション】自分でできる防音対策をご紹介

【賃貸マンション】自分でできる防音対策

マンションの防音
賃貸マンションに住んでいると自分の部屋の生活音や、近隣住人の音や声が気になることがあるかと思います。
できる範囲で防音対策を行いたい、と考える方も少なくないでしょう。
本記事では、自分でできる賃貸マンションでの防音対策をご紹介していきます。

騒音の原因

騒音の原因
騒音対策を行う前に、まずは騒音の原因は何なのかを考えましょう。
騒音の原因となる音には、「固体伝播音」と「空気伝播音」の2種類があります。
こちらでは、固体伝播音と空気伝播音それぞれについてご紹介します。

固体伝播音(こたいでんぱんおん)

壁や床など、固体を通して伝わる音です。
音の種類としては、人が歩く音やイスなどの家具を引く音、物を落とした音などが含まれます。
固体伝播音は音の密度が高いため、空気伝播音のように遠く離れても音が小さくなりにくい性質を持ちます。
音を小さくするための対策としては、後述する防音・防振マットや吸音材・防音パネルを設置することが挙げられます。

空気伝播音(くうきでんぱんおん)

室内の空気を伝わって耳にする音です。
空気伝播音には、テレビやスピーカーから発せられる音や人の話し声、すき間風の音などが含まれます。
固体伝播音に比べて密度が低い性質を持ちますので、例えば後述する遮音・防音カーテンを使用することで音の大きさを減らすことができます。

防音・遮音・吸音について

防音・遮音・吸音
音を小さくする、聞こえなくする方法として、防音・遮音・吸音の3種類があります。
こちらでは、それぞれの違いについてご説明します。

防音

室外から室内に入り込む音を防ぐだけではなく、室内から室外に発せられる音を防ぐことも指します。
防音には後述する遮音と吸音の2種類が含まれており、それぞれ防ぐことができる音や対策方法などが異なります。

遮音

空気中を伝わる音をさえぎり、音を小さくする(聞こえなくする)ことを指します。
遮音は遮音物を使って音を跳ね返すメカニズムで、遮音性が高いものほど聞こえる音が小さくなります。
注意点として、遮音性を高くしすぎると必要以上に室内の音が反響してしまう点が挙げられます。
遮音物にはコンクリートや鉄板などが用いられるので、重量が重く、費用が掛かるものが多いです。
そのため、後付けで設置するのではなく施工中に使用されるものが多い点が特徴です。

吸音

吸音は遮音のように音を跳ね返すのではなく、音を吸収するものを用いて音を小さくすることを指します。
小さい孔がたくさんあいている素材は音を取り込みやすく、小さな穴に入り込んだ音が収縮されることで音を吸収します。
音を吸収する素材としてはウレタンやグラスウール、ロックウールなどが挙げられます。
吸音をしっかりとほどこすと、室外に音が漏れず、室内ではクリアに音が聞こえる反面、過剰に吸音対策をすると反響がまったくなくなってしまうことがあります。
臨場感などが無くなり、少し物足りなく感じることもあるため、吸音素材を使用する場合は注意しましょう。

【賃貸マンション】工夫次第で防音対策が可能!

防音対策
賃貸マンションに住むうえで気になるのが「騒音問題」です。
しかし工夫次第で大掛かりな工事を行わずとも、自分で防音対策を行うことは可能なのです。
たとえば隣人の音が気になるという場合、「ベッドの配置を変更してみる」だけでも改善されることがあります。
こちらの部屋の足音が周りの部屋に伝わっていないか心配な場合は、「スリッパを履く」ことで足音を少しでも抑えることができるでしょう。
さまざまな工夫を取り入れながら、防音対策を行うようにしてみてください。

賃貸マンションにおすすめの防音グッズ

防音グッズ
賃貸マンションにおすすめの防音グッズをいくつかご紹介します。

【防音グッズ】遮音・防音カーテン

部屋の中で音楽を聴いている時・テレビを観ている時の音漏れに限らず、道路や線路の近くにお住まいの方であれば室外の音が気になることもあるかと思います。
そのような窓から出入りする音の防音対策としておすすめなのが、「遮音・防音カーテン」です。
遮音・防音カーテンは従来のカーテンに使われている生地とは違い、特殊な生地を用いて作られているものが多く、音を遮る・吸収する効果もあります。
そのため、ペットの泣き声・楽器演奏など比較的大きな音に対しても効果を発揮してくれます。
また、遮音・防音カーテンには紫外線をカットできる「遮光効果」、エアコン効率をアップさせる「断熱効果」もあり、防音対策のほかにもさまざまなメリットを得ることができます。

【防音グッズ】防音・防振マット

床の上を歩く音や物を落としてしまった時の振動音は、床材を通じて周囲の部屋に伝わってしまいます。
賃貸マンションの床上に「防音・防振マット」を敷くことによって、そのさまざまな生活音が階下に響いてしまうことを防ぐことができます。
カーペットを床に敷くことで防音対策を行うこともできますが、部屋中に敷くとなるとサイズが合うものを探す必要があり、手間も時間もかかってしまいます。
自由にカットすることができる防音・防振マットを使用すれば、部屋の形状に合わせることができるため扱いやすく、お手軽に防音対策ができます。
また防音・防振マットは防音対策に限らず、プリンターや洗濯機の運転中の振動音を抑えることができ、防振対策も同時に行うことができます。
振動を吸収することに加えて床に傷がつくことを防止する効果もあるため、賃貸マンションにお住まいの方にはピッタリなのではないでしょうか?

【防音グッズ】吸音材・防音パネル

「良質な音で映画鑑賞を楽しみたい」「音楽鑑賞専用の部屋にしたい」という方には、壁に「吸音材・防音パネル」を設置するのがおすすめです。
壁を防音仕様にできれば良いのですが、そうするとかなり大掛かりなものになってしまうでしょう。
「できる限り大規模な作業は行いたくない」という方は賃貸物件向けに、簡単に設置可能な吸音材・防音パネルを使って防音対策を行うのが良いでしょう。
工事を行わずして部屋の壁を防音仕様にできるため、ほかの住人に迷惑がかかることもありません。

【防音グッズ】ドアテープ・すき間テープ

室外からの音を室内に入れず、室内の音を室外に漏らさないためには、すき間を埋めることも有効な対策のひとつです。
家庭には玄関や寝室などにドアが設置されているかと思いますが、底部を見ると隙間が空いていることがあります。
このすき間から音が漏れることがあるので、すき間を埋めるためにドアテープやすき間テープを貼り付けることも有効な防音手段のひとつです。
ドアテープ・すき間テープは防音だけではなく、雨除けにも使えるので冊子に取り付ける事でも有効に活用することができます。
賃貸物件の場合は、テープをはがす時に接着剤が残ってしまうので、シールはがし剤やマスキングテープを貼ってからドアテープ・すき間テープを貼りましょう。

おわりに

本記事では、自分でできる賃貸マンションでの防音対策をご紹介しました。
賃貸マンションでの防音対策は、近隣住人とのトラブルを回避するためにも必要な対策です。
防音対策の有効な手段は、「遮音材・吸音材を設置する」「すき間を埋める」ことが挙げられます。
遮音材は音を跳ね返し、吸音材は音を吸収する性質を持ちますので、どのような音をさえぎりたいかを考えましょう。
防音対策による効果は室外からの音を小さくするだけではなく、室内から発せられる音を室外に漏らさないことにも有効です。
ご紹介した防音グッズを取り入れるなど、ご自身に合った方法で防音対策を行ってみてください。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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