「小型犬限定」賃貸物件。小型犬として扱われるのは大きさ? 重さ? 犬種?

賃貸マンションの条件にある「小型犬限定」の大きさや重さ、犬種

賃貸マンションに入居を考えられている方の中には、ペットと一緒に住みたいという方もいらっしゃるかと思います。
そういった方が求める物件はペット飼育可の物件になります。
しかし、ペット飼育可の物件の多くは「小型犬限定、小型犬または猫のみ可能」といったペットの大きさを限定した物件が大半を占めています。内見をして気に入ったお部屋があっても、小型犬でないことを理由に入居審査に通らない場合もあります。
そこで、ペットと一緒に入居できるお部屋を探すには、まずは種類・頭数・大きさを伝えて、入居が可能な物件かどうかを確認しておくことから始めましょう。

小型犬・中型犬・大型犬はどうやって区別される?

小型犬
飼っているペットが犬の場合、小型犬として認定してもらうにはどのような確認が行われるのでしょう。

まずは、犬種を確認し、将来成犬になった際の予想体重を参考にします。
一般的には成犬になった際に体重が10kg未満であれば小型犬、20kg未満では中型犬、20kg以上は大型犬として分類されます。(物件により若干異なります)
トイプードル・シーズー・ヨークシャーテリア・ミニチュアダックスフンドなどは小型犬。ゴールデンレトリーバー・セントバーナード・ジャーマンシェパードなどは大型犬として扱われるでしょう。
そこで問題になるのは、小型犬と中型犬のボーダーラインです。最近では犬種の掛け合わせのミックスや雑種通しの交配によって犬種が特定できなかったり、個体差が大きく犬種だけでは判断が難しかったりすることから犬種だけでなく体格(体高)を考慮するようになっています。

物件により多少に異なりますが通常、体高が50cm未満、かつ、体重10kg未満が小型犬の目安とされています。この50cm・10kg前後の犬に関しては物件の都度ケースバイケースとなりますので入居が可能かどうか都度確かめていただくことが確実でしょう。
お部屋の内見前に犬種・大きさを事前に伝えておきましょう。入居審査の際にはペット写真の提出を求められることもあります。

なぜ、小型犬に限定した物件が多いの?

小型犬のみの物件
マンションやアパートなどのいわゆる集合住宅は他人との共同生活の場といえます。隣人に迷惑をかけることなく、誰もが気持ちよく日常生活を送ることができるように配慮が必要です。

廊下やエントランス・エレベーターといった共有部分でのペットの扱い方には建物ごとにマンション管理規約やペットの飼育細則で細かく定められています。
例えば、共有部分では他人に迷惑や危害を加えることのないように歩かせずに抱えて移動するようにといった決まりがあります。
飼い主がペットを抱えながら共有部分を移動することを考えるとせいぜい10kg前後が限界だろうという考えから小型犬のみ飼育を認める条件が付けられているのです。

加えて、室内犬といっても、大きさによって健康を維持できるだけの専有スペースが必要となるため、日本の住宅事情を考えると小型犬までが人と犬との共同生活の限界と考えられています。

また、においについても気を付けなければなりません。
飼育者本人としては気にならなくても、近隣住民が気になる場合がありますので、こまめに体を洗ってあげるようにしましょう。

おわりに

今回は賃貸マンションで飼育可能な犬の大きさや重さについてご説明いたしました。
物件ごとに決められている犬のサイズが異なる場合がありますので、入居前に管理会社や物件の管理人に指定サイズを確認しておくと安心でしょう。
また入居前は規定内のサイズであっても犬が成長したことによって、規定外のサイズになってしまうということもあります。
このようになってしまうと規約上はNGとなりますので、最悪の場合退去を命じられる可能性もあります。
飼育可能なサイズや重さを確認したうえで、近隣住民に迷惑をかけないようにルールをきちんと守りながら小型犬を飼うようにしましょう。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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