一人暮らしで猫を飼う場合のポイントや注意点について

一人暮らしで猫を飼う場合のポイントや注意点について

一人暮らしで猫を飼う
一人暮らしをされている方や、一人暮らしを検討している方にとって、誰もいない家に帰るのは寂しさを感じられることでしょう。
そのような場合、ペットがいれば孤独感も薄れるかと思います。
特に猫は人気が高く、飼いたいと思われる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、一人暮らしで猫を飼う場合のポイントや注意点についてご紹介します。

ペットとして猫を飼うと良い点

猫を飼うメリット
こちらでは、ペットとして猫を飼うと良い点についてご説明します。

癒される

一人暮らしの家にペットがいるだけでも、心が安らぐものです。
猫は姿だけでなくしぐさも可愛らしいため、一気に心がリフレッシュされることでしょう。

少ないしつけで済む

猫が砂に用を足し、排泄物を砂に埋めるのは本能による行動だといわれています。
そのため、トイレのしつけが少なくて済むので、忙しい飼い主でも安心して飼育することができます。

散歩が不要

キャットタワーなどの遊び場を用意すれば、散歩に連れ出さずに猫の運動不足やストレスを解消することができます。
トイレスペースも用意し、しつけをすることで散歩に連れ出さずに家の中でトイレをするようになります。

犬よりも自由に外出できる

1泊2日程度なら、猫は家の中でお留守番をすることができます。
ただし、1日以上家を空ける場合は、自動給餌器など、飼い主がいなくても水や食料を提供できるツールを必ず用意しましょう。

ニオイが少ない

猫が自分の体をなめている姿を見られたことはないでしょうか?
体をなめるあのしぐさは、グルーミングという毛並みを整える行為です。
グルーミングは毛並みを整えるだけでなく、体についた汚れを取ることもできます。
そのため、猫の体は清潔さを保っているので、犬よりもにおいが少ない傾向にあります。
よりきれいにしてあげようと思う飼い主がシャンプーやシャワーをする方もいらっしゃいますが、猫はシャンプーをストレスに感じることもあるので注意が必要です。

ペットとして猫を飼うことの注意点

猫を飼う注意点
ペットとしての猫は飼い主を癒してくれるだけでなく、散歩が不要、犬よりも自由に飼い主は外出ができる、ニオイが少ないなど、さまざまな良い点があります。
しかし、全く手がかからないというわけではありません。
こちらでは、ペットとして猫を飼うときの注意点をご説明します。

抜け毛

抜け毛が少ない種類の猫もいますが、基本的に猫も犬などといったほかの動物と同様に、抜け毛が発生します。
特に季節の変わり目は毛が生え変わるので、掃除をおこたると部屋中が毛だらけになってしまいます。

壁や家具にキズがつく

猫はするどい爪の維持やマーキング、気分転換のため爪とぎをします。
爪をとぐために壁や家具をひっかくこともあり、ひっかかれたものは傷がついてしまうため注意が必要です。
なかにはソファで爪とぎをされ、ボロボロになってしまった、ということもあるようです。

光熱費

猫には汗腺がないので、汗をかいて体温を下げることができません。
そのため冷暖房器具で最適な温度に調整する必要があります。
夏は冷房代がかかり、冬は暖房代がかかります。
外に出ていかないように部屋を密閉するので、1日中つけっぱなしになり、光熱費が高くなります。

猫を飼う前の準備

猫を飼う前の準備
こちらでは、猫を飼う前に物件の探し方や金銭面、しつけなどについてご説明します。

ペット可の物件

ペットを飼う際は、必ずペット可の物件を選びましょう。
もしもペット不可の物件で飼ってしまうと、ペットを手放すことになるのはもちろん、強制退去命令が下ったり罰金を請求されたりします。
そのため、猫を飼う予定の方は必ずペット可の物件を探しましょう。

金銭面

猫を飼うと食費はもちろん、予防接種、寄生虫予防といった病院代などさまざまな費用が発生します。
また病院代だけでなく、冷暖房などの光熱費やトリミング代、外出の際のペットホテル代など、突発的な費用が発生することがあることも念頭におきましょう。

しつけ

しつけはほとんど不要といいましたが、トイレの場所など多少のしつけは必要です。
床におしっこ・ウンチをした場合、腐食の原因となります。
もしも床や木材などが腐食した場合、貼り換えになりますので高額な修繕費用が発生します。
そのため、正しいトイレの位置をしつける必要があります。

飼い主に猫アレルギーが無いか

飼育を始めてから猫アレルギーだったということもあります。
猫アレルギーの症状は、目がかゆくなる、鼻水やくしゃみが出るなどです。
症状が悪化するとせきや息苦しさを感じるようになります。
不安に思われる方は、診療所や病院を訪問し、スクラッチテストやパッチテストを受けた方が良いでしょう。

外出

飼い主が長時間外出することは、猫にとってストレスに感じてしまうことがあります。
そのため、飼い主自身のライフスタイルを見つめなおし、いつ、どれくらい家を空けるのかを考えておきましょう。
猫のストレスを軽減するため、自動給餌器を利用したり、トイレの掃除をしたりしましょう。
よりストレスを軽減してあげたいと考えられる方は、爪とぎやキャットタワーを用意しましょう。
飼い主の外出中は猫を屋外に出してあげるのも良いストレス発散方法と言われていますが、事故やほかの猫とのケンカによるけが、感染症にかかる可能性が高くなるため注意が必要です。

猫を飼える賃貸物件の探し方

猫を飼える賃貸物件は、退去時の原状回復費用を考慮すると新築ではない物件をおすすめします。
原状回復費用が掛かることで敷金が戻らない可能性があり、場合によっては追加費用が発生することもあります。
また、誤って猫がベランダから落ちないように、高階層に住むのはひかえましょう。

人気の猫種

猫との物件探し
こちらでは、ペットとして飼育するのに向いている猫種をご紹介します。

スコティッシュ・フォールド

折りたたまれたような形の耳を持つ、スコットランドが起源といわれている猫です。
名前の由来は「スコットランドの折りたたまれたもの」を意味しています。
1960年代に発見された、比較的新しい猫種です。
性格は個体によりさまざまですが、人なつっこく、比較的しつけがしやすい猫といわれています。
スコティッシュ・フォールドは長毛タイプと短毛タイプに分かれますので、好みによって選びましょう。

マンチカン

犬でいうダックスフントやコーギーのように、足が短いものが多い猫の種類です。
名前の由来は「子ども」や「小さい」の意味を持つ英語の「マンチキン」といわれています。
1940年にイギリスをはじめ世界各国で発見され、1980年に本格的に飼育され始めた猫種です。
マンチカンは比較的おとなしめですが、好奇心旺盛で人間になつきやすい性格です。
なお、マンチカンといえば短足のイメージを持たれている方が多いかと思いますが、交配の掛け合わせ方によっては普通の足の長さや、短足と長足の間にあたる「中足」のマンチカンもいます。

アメリカン・ショートヘア

アメリカ出身の短い毛が特徴の猫種です。
アメリカン・ショートヘアのルーツは1600年代にさかのぼります。
当時、船に巣食うネズミを駆除するために猫を船に乗せていました。
これがアメリカン・ショートヘアのルーツといわれており、アメリカではネズミ捕りがうまいから「マウサー」と呼ばれています。
性格は好奇心旺盛なものが多く、ほかの猫種に比べて身体能力も比較的高い傾向にあるので「やんちゃ」な一面が見受けられます。

ミックス

上記でご紹介したスコティッシュ・フォールド×マンチカン、マンチカン×アメリカン・ショートヘアなど異なる猫種の交配により生まれるミックスも人気が高いです。
性格には決まった傾向がなく、長生きしやすい、純血種に比べ購入価格が安いなどミックスならではのメリットがあります。

おわりに

本記事では、一人暮らしで猫を飼う場合のポイントや注意点についてご紹介しました。
猫は犬と違ってしつけに手間がかからない反面、爪とぎなどで家具や家屋がボロボロになることがあります。
そのため、猫の飼育を検討している方や、すでに猫を飼っていて引っ越しを予定している方は、その旨を不動産会社の方に伝えておき、物件を決めていきましょう。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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