間取り図の見方、知ってる知らないで見方が変わる!

賃貸マンションの間取り図の見方とは

間取り表記で部屋の見方や特徴がわかる

間取り図の見方

お部屋探しでまず確認することは間取り図でしょう。賃貸物件を初めて借りる方の多くは「間取り表記や間取り図についてどのような見方をすればよいのかわからない。」といった悩みを持っています。間取り表記や間取り図の記載内容はルールがあるため、基本的なルールを最初に確認しておくことで、どのような特徴がある間取りなのかをイメージすることができます。

間取り資料には「数字+アルファベット」で表される間取り表記が必ず記載されています(1Kや3LDKなど)。
数字部分は居室がいくつ(何部屋)あるのかを表し、1Kなら一部屋、2Kなら二部屋といった具合で部屋数をカウントしていきます。
アルファベット部分は間取りの中で主にどのような使い道をするための空間があるのかを「R:ルーム」 「K:キッチン」 「D:ダイニング」 「L=リビング」で表記しています。

R:ルーム…キッチンスペースと居室の区別がなく、同じ空間で生活する間取りであることを意味しています。一人暮らし向けの間取りに多く、それほど専有面積を広くとれない場合にキッチンスペースを削って、寝室の空間を広げる目的で採用されています。メリットとしては①専有面積が同じ広さの「K」の間取りより「R」の方が広く、居室空間が取れること ②家賃が低めに設定されていることといった見方ができます。

K:キッチン…居室空間とキッチンを間仕切りで分けた間取りであることを意味しています。メリットとしては①調理の際にでる匂い移りを防ぐこと ②火を使うことで室内の温度上昇を防ぐことといった見方ができます。

D:ダイニング…寝室と食事スペースを分けた間取りであることを意味しています。例えば1DKの部屋は寝室が一部屋あり、調理・食事スペースが別に区割りされた間取りだということがわかります。さらに、Dの表記を使うためには寝室が一部屋の間取りであればキッチンを含めた食事スペースが4.5帖(畳)以上、二部屋以上の間取りであれば6帖(畳)以上でなければなりません。キッチンスペースが広がった分、部屋全体の専有面積も広くなるためR・Kよりも家賃帯は高めの設定となります。

L:リビング…食事スペースに居間を付け加えた間取りであることを意味しています。友人や知人を部屋に招いた際に、団らんするオープン空間と寝室として使うプライベート空間を分けた間取りです。LDKの表記を使うためには寝室が一部屋の間取りであればキッチンを含めた居間の広さが8帖(畳)以上、二部屋以上の間取りであれば10帖(畳)以上でなければなりません。居間が追加されたことでDK間取りよりもさらに専有面積が広くなり、家賃帯も高くなります。

このように、間取り図を見る前に表記ルールを確認しておくことでどのような特徴があるのかを理解した見方ができるようになります。
「玄関から靴を脱いで、着替えて洗面所へ。居室に入って、食事を作るならこのくらいの広さのキッチンがほしい。」間取り図を見る際は、帰宅してから一連の動作をイメージする見方が一般的です。玄関→洗面所→居室→キッチンといった部屋の導線をイメージする見方と併せて参考にしてください。

多目的な空間スペースが登場 特殊な間取りの見方1  「DEN」ってなに??

R・K・DK・LDKの他にも見慣れない間取り表記(2LDK+DEN)といったものを目にすることがあります。間取りの中に居室でもなく、リビングでもダイニングでもキッチンでもない空間がある物件もあります。それらは間取り図を見ると部屋が2つあるのに2LDK+DENと表記されています。なぜ3LDKと表記されないのでしょうか?

冒頭でご紹介した通り、間取り表記のルールとして部屋数は数字で記載されています。この場合の「部屋」は四方が壁に囲われた空間全てに対して同様に扱っているわけではありません。不動産物件で部屋(居室)として認められるためには、一定以上の広さ、採光や通風が確保されなければなりません。部屋として使用できるスペースはあるものの、その基準を満たさない空間は「部屋」として表記することができないのです。そのため、一般的な間取り表記にDENという表記が生まれました。

DEN:デン…「書斎・隠れ家」といった何か楽しくなるような意味を持っています。語源は「巣・あなぐら」といったような内容で、不動産物件では明確な表記ルールがないのが現状です。四方が壁で窓がないといったような空間や、採光・通風はちょっとした作業スペースくらいの広さをイメージしてください。
使い方によっては柔軟な多目的スペースとして機能させることができます。
①衣類以外の私物がたくさんあるのでウォークインクローゼットとして使いたい
②趣味の部屋として使いたい
③小さな子供のために遊び部屋として使いたい

部屋ひとつを上記のような目的のためだけに使うことに抵抗を感じる方にはもってこいの間取りといった見方もできるでしょう。まれに玄関に併設される土間収納をDENと表記されている場合もあるようです。

収納も多機能に 特殊な間取りの見方2  「S,N,WIC,SIC」ってなに??

収納を単に押入れやクローゼットと表現するにはもったいないくらいの多機能な収納スペースをもつ間取りも増えてきました。これらは「S,N,WIC,SIC」といった特殊なアルファベットで間取り表記されています。

S:サービスルーム…納戸のことです。様々な持ち物を収納できる大型の収納空間があることを指しています。1SLDKといった間取り表示となります。

N:ナンド…Sと同じく納戸のことです。1LDK+Nといった間取り表示となります。

WIC:ウォークインクローゼット…通常のクローゼットよりも大型の収納空間があります。収納空間に出入りでき、多くの荷物を収納することができます。1LDK+WICといった間取り表示となります。

SIC:シューズインクローゼット…玄関に併設されている大型の靴箱です。数十足収納でき、靴の他には傘立てや小物、姿鏡もついていたりします。1LDK+SICといった間取り表示となります。

今回ご紹介した特殊な間取り表記については明確なルールはありませんが、あればプラスな機能を間取り表記と併せて表示されています。その部屋の中で一番特徴的で知ってほしい部分と考えてください。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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