入居審査にかかる日数と内容は?

賃貸マンションの入居審査にかかる日数と内容

入居審査にかかる日数は契約する物件、条件によりさまざまです。
以前にくらべてインターネットの普及により入居審査にかかる時間は短くなり、より審査の内容も明確になってきました。

入居審査とは?

入居審査が早い
そもそも、入居審査とはどういったものなのでしょうか?
入居審査とは居住希望者を対象に、家賃を指定期日に滞納せずに支払える能力があるのか、近隣住民に迷惑をかけない人間性をもっているのかなどを判断することを指します。
入居者と連帯保証人の支払い能力はとくに着目される箇所であり、支払い能力が不足していると判断された場合、希望した物件に住むことができません。
支払い能力は勤務先、年収、勤続年数など金銭や勤務状態に関わるさまざまな要素からチェックされます。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、居住希望者の人間性が重視されることもあります。
このように、さまざまな観点から入居に関することを調査、審査することが入居審査なのです。

法人契約の入居審査

法人契約の入居審査

入居審査は、個人だけでなく法人で借りる場合でも必要となります。
法人契約が発生するケースとしては、福利厚生の一環として家賃補助を出ている場合や、事業オーナーが自宅兼事務所として借りる場合、また寮や社宅としてマンションやアパートを借りる場合などが該当します。
法人契約の場合、一般的には下記の書類が必要です。

・会社謄本
・決算報告書
・会社の概要がわかるパンフレットなど
・法人税納税証明書
・社員証のコピー
・入居者の住民票
・法人の印鑑証明書

法人契約の場合、個人契約よりも借りられる居住地の種類が多いといわれています。
しかし、審査機関は支払い能力を確認するため、債務超過している、前期決算が赤字である、公式ホームページがないなど、支払いに不安要素がある場合には審査を通過できない可能性もあります。
つまり、個人も法人も健全なキャッシュフローである方が審査を通過しやすい傾向にあります。
また先述の公式ホームページがない、についてですが、どのような企業なのかを調査する際には、大抵ホームページを確認するといわれています。
そのため、貴重な情報源であるホームページがない場合、判断が難しくなるため審査を通過できない場合があります。

入居審査開始の手続き

入居審査開始の手続き

入居を希望する方は物件を内覧して気に入れば、入居したい旨の意思表示をするため入居申込書を記入することになります。
記入内容・提出書類にまったく問題の無い内容でしたら、当日もしくは翌日には入居審査をパスしましたという連絡が賃貸仲介会社経由で連絡が来るはずです。

入居審査の結果が早いケースもある

■家主さんの立ち合いで内覧した場合

家主さんが立ち合い、顔合わせをしながら内覧する物件の場合は非常に早く審査が終わります。内覧の際に契約者内容を提示してその場で契約条件を確認して入居の許可を取るところまで打ち合わせが進むことがよくあるためです。

■法人契約の場合

同物件内に既に何室か同じ法人社員の入居者がいる場合、条件交渉がなければ入居審査はパスしやすくなります。

■賃貸保証の審査 = 家主審査となっている場合

保証会社の審査をパスできれば誰でも入居可能といった物件もあります。このような物件も入居審査にかかる時間はかなり短縮できます。そのかわり生活サイクルが多様な物件となってしまうデメリットもあります。学生さんから単身赴任の方、夜のお仕事の方、お年寄り、など生活のリズムがバラバラであるために周囲に気を遣って生活することになるかもしれません。

■仲介業者の地域ネットワーク

仲介業者と、貸主や入居者募集窓口の管理会社との関係よっては入居審査の期間はより短くすることが可能です。地域密着の仲介業者なら独自の貸主情報や、懇意にしている管理会社の担当者がきっといますので、入居審査にかける時間は極力短くすることができます。

入居審査の結果が遅いのはなぜ?

■審査に時間がかかってしまう理由として、以下のように入居申込書に不備がある場合がほとんどです

①申込書の内容に不備がある場合
②必要書類(身分証明書写し・預金通帳写し・事業計画書等)の提出不備
※物件によって必要書類は異なりますので事前に確認しておいてください
③本人もしくは連帯保証人に電話による本人確認が取れていない場合  など
そのため、より早く審査を終わらせたいと考えられている方は必要書類の記入漏れや誤字、脱字がないか、また集めなければならない書類はすべてそろっているかなどを入念に確認する必要があります。
審査が早期に完了すると、希望入居先にも早く転居することができるようになります。

■申込み時に賃料や礼金などの初期費用や契約開始日など条件交渉がある場合、契約条件の内容がまとまるまでに時間がかかります。

物件の貸主としては通常の募集条件を少し緩めてでも受け入れたい方かどうかを人物・支払能力などをより詳しく確認しますので、時間がかかるのは仕方ありません。

■賃貸保証会社の審査が入る物件の場合、1~2日時間がかかる

貸主と借主との賃貸借契約の前に賃貸保証会社の審査を通すこと条件の契約も増えてきています。今までは貸主だけが判断していた契約内容にたいして賃貸保証会社の特別な審査を通します。
特別な審査とは、過去の金融関係の履歴で問題がある場合や、過去に賃料滞納による督促をされたことがある場合など、入居希望者の信用調査が主になります。

保証会社の審査につきましても提出書類や申込書の内容がすべて埋まっていれば当日もしくは翌日には審査結果が貸主に伝えられ、貸主自身が内容を確認し正式に審査完了となるため、通常より1~2日遅くは審査結果が入居希望者に伝えられます。

■貸主の都合による審査の遅れ

貸主が個人の家主さんである場合、家主さんの都合で審査が遅れてしまうことがあります。たまたま連休を利用して旅行中といったときは旅行後まで審査がストップしてしまうといったケースが考えられます。

これらの複合要因によって稀に審査が5~7日に渡ってしまうことがあります。
しかし、入居審査に時間がかかる物件というのは貸主が借主の内容をしっかり確認しているという場合が多いため、その物件の入居者は厳しい審査をパスした方が入居しているということにもなります。
物件を内覧しお部屋の現状を確認することは可能ですが、近隣の住人はどんな方が多そうなのか、貸主や管理会社の管理状態はどうなのか、というのはわかりにくい部分です。
入居審査の内容や手続きの時間でこのようなことを計り知るためのひとつの物差しといえるでしょう。

おわりに

今回は賃貸マンションの入居審査にかかる日数と内容についてご紹介しました。
入居審査とは、居住希望者の支払い能力や人柄から、部屋を貸し出しても問題ないかどうかを判断する審査です。
こちらの審査は個人、法人ともに発生し、法人の場合は会社謄本や決算報告書、会社の概要がわかるパンフレット、公式ホームページなどで判断されます。
いずれの場合も、主に支払い能力を重視して審査が行われます。
入居審査が早いケースとしては大家さん立ち合いの上での契約、法人契約、賃貸保証の審査が家主審査の場合、仲介業者の地域ネットワークを利用した場合になります。
審査結果が遅い場合としては必要書類への記入漏れや誤字、脱字によるチェックの遅れ、申込時の敷金・礼金など初期費用の条件交渉、賃貸保証会社の審査が入る場合や貸主の都合によることが挙げられます。
必要書類はすべてそろっているかを確認し、記入後は2~3回チェックするようにしましょう。
審査については審査基準などの内容を詳しく知ることはできませんが、逆に貸す側にとってどのあたりが気になるか、を考えると理解しやすいかと思います。
とはいえ、やはり不動産業界の専門知識に不安があるかと思いますので、もしも希望住居がある場合は一度不動産会社に相談してみると良いでしょう。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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