賃貸でも平屋に住むことはできるの?メリットや注意点をご紹介

賃貸でも平屋に住むことはできるの?

賃貸で平屋にすむ

一人暮らしや社会人の方は、マンションやアパートといった集合住宅の一室を借りることが多いと思います。
夫婦や子どもと生活をされている方で、新築ができるまでの仮住まいや物件を購入する予定が無い方は賃貸物件を利用します。
賃貸物件にはマンションタイプや一軒家など、さまざまな種類があります。
本記事では賃貸でも平屋に住むことはできるのか、平屋に住むメリットや注意点などをご紹介いたします。

賃貸でも平屋に住むことは可能?

平屋に住めるのか

結論、賃貸でも平屋に住むことは可能です。
平屋とは部屋や台所、浴室などすべての空間がワンフロアになっている物件を指します。
別のフロアに移動するための階段がないため、広いスペースを利用することができます。
広いスペースを確保できる反面、複数階に分かれた家屋よりも広い土地が必要です。
そのため、平屋は都心など土地の価格が高いエリアではなく、敷地に余裕があるベッドタウンなどに多く見られる建築様式です。

賃貸で平屋に住むメリット

平屋に住むメリット

平屋と複数階に分かれている物件、もしくは集合住宅には、どのような違いがあるのでしょうか。
こちらでは、賃貸で平屋に住むメリットについてご紹介します。

騒音

集合住宅と比較した場合、戸建ての賃貸住宅は上下階・両隣の物件に対して騒音を気にする必要がありません。
ただし、戸建て同士の距離が近い場合は音楽やテレビから発せられる音量に注意しましょう。

バリアフリー

足腰が弱い方や子どもの場合は少しの段差でつまずいてしまい、けがをしてしまうことがあります。
平屋の場合は、複数階に分かれている物件と違って段差が少ないため、つまずいてけがをしてしまうリスクを抑えることができます。

高い耐震性

平屋は集合住宅や複数階に分かれている物件と比べ、構造的に安定しているため地震などの揺れに対して強いです。
階層が高くなれば高くなるほど揺れが大きくなる一方、平屋はワンフロアなので建物の倒壊リスクが少なく、また万が一避難をする際にも素早く移動することができます。
建物自体の耐震性は高くなったとはいえ、タンスや食器棚などが倒れてしまう可能性があるため、室内の耐震対策は必ず行いましょう。

生活しやすい導線設計

平屋は先述の通り、部屋や台所、浴室などすべての空間がワンフロアになっている物件です。
そのため、フロアの移動がないため、家事をする際にスムーズに移動・作業をすることができます。
例えば洗濯の場合、下記の行動が挙げられます。

・洗濯物を洗濯機にもっていく
・洗濯機を回す
・洗濯物を干す
・洗濯物を入れ込む

複数階に分かれている物件の場合、いずれかの行動が別フロアで行われることがありますが、平屋の場合すべてをワンフロアで済ませることができます。
各行動をワンフロアで済ませることができる平屋は、足腰などの肉体的負担だけではなく、行動を起こすための心理的負担も減らすことが期待できます。

庭がついていることがある

通常、平屋に使用される土地は敷地が広い傾向にあります。
そのため、賃貸物件でも平屋の場合、庭がついている場合があります。
庭があればウッドデッキに机をだして家族でランチなどを楽しむことができます。
一方、庭の雑草を放置すると伸びっぱなしになってしまうだけでなく、その雑草を目当てに害虫が集まるなど良くない影響もあるため、手入れが必要です。
手入れについては賃貸契約時に大家さんや管理会社に金額負担について確認をしておきましょう。

賃貸でも平屋に住む際の注意事項

平屋に住む際の注意点

平屋には集合住宅や複数階に分かれている物件にはないメリットがありますが、平屋に住む際の注意点ももちろんあります。
こちらでは、賃貸の平屋に住む際の注意事項についてご説明します。

防犯

部屋や台所、浴室などすべての空間がワンフロアになっている平屋は、どうしても窓が多くなる傾向にあります。
そのため、空き巣や泥棒などの侵入を防ぐため、防犯に気を配る必要があります。
防犯対策として、踏むと音が鳴るジャリを敷いたり、窓ガラスであれば防犯フィルムの貼り付けや補助錠の設置、窓用センサーの設置をしたりなどが挙げられます。
ワンフロアに空間が固まっているので、外からも部屋の様子を見られやすい平屋に住む際は防犯に気を付けましょう。

水害

平屋はすべての空間が一つになっているので、河川の氾濫や大雨などの水害には気を付けなければなりません。
もしも水害に遭ってしまうと、ほとんどの設備を使うことができなくなります。
水害は自然災害だけでなく、水漏れなどによるトラブルもあります。
自然災害についてはハザードマップを確認しておくことで、安全な物件を選ぶことができるので未然に防ぐことができます。
特に河川や湖、海の近くの物件は水害に遭いやすいので、賃貸で借りる際には注意しましょう。
もしも水漏れなどのトラブルが発生した場合、すぐに修理業者に連絡しましょう。
ほかのフロアに避難することができない点は集合住宅や複数階に分かれている物件にはない注意点だといえます。

平屋の物件選びのポイント

物件選びのポイント

メリットや注意点をご理解いただいたうえで、平屋に住みたいという方はどのようなポイントに気を付けなければならないのでしょうか?
こちらでは、平屋の物件選びのポイントについてご説明します。

プライバシーの確保

ワンフロアに空間が固まっているので、外からも部屋の様子を見られやすい平屋はプライバシーがもれがちです。
そのため、できるだけ部屋のなかの情報を出さないように工夫をする必要があります。
窓ガラスにはカーテンを設置する、防音対策の一環として防音シートを用意するなどの工夫をしましょう。
周囲から見られがちで、プライバシーが漏れがちな平屋にはプライバシーの確保が必要です。

周囲の建物

平屋のすぐ近くに背が高い建物がある場合、平屋は日陰になったり風通しが悪くなったりします。
現在は建物が無くても、土地の再開発などにより建設予定がある、建設中の土地がある場合は注意が必要です。
賃貸の場合、周囲に高い建物がある物件を避けて借りることでこの問題を回避することができます。
日差しや風通しが悪くなるため、周囲に背が高い建物がある物件には注意が必要です。

空気の流れ

平屋は周囲の建物などの影響を受けやすいです。
そのため、先述の通り周囲に背が高い建物が近くにある場合は、空気の流れがさえぎられてしまうので注意が必要です。

掃除

平屋は広いワンフロアの住宅です。
そのため、室内だけでなく室外や物件によっては庭など、掃除をする箇所が多くなってしまうことも注意点のひとつです。
庭の雑草が生えっぱなしになると、ゴキブリやムカデ、シロアリなど害虫による被害が発生しています。
集合住宅などに比べて1フロアを広く使える平屋は、掃除する箇所が多くなる点も注意が必要です。

おわりに

本記事では賃貸でも平屋に住むことはできるのか、平屋に住むメリットや注意点などをご紹介いたしました。
結論、賃貸でも平屋に住むことは可能です。
賃貸に住む際のメリットは騒音をあまり気にしなくてもよく、バリアフリー、耐震性、生活がしやすい導線設計、庭がついている物件があるなどが挙げられます。
集合住宅や複数階に分かれている物件と比べた際の注意点としては、プライバシーがもれやすいため防犯対策の必須性や水害などです。
平屋を賃貸で選ぶ際のポイントはプライバシーの確保、周囲の建物、空気の流れ、掃除の手間などが挙げられます。
それでも「平屋に住んでみたい」「平屋でのびのびと生活をしたい」と思われている方は、不動産業者に相談してはいかがでしょうか?

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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