知ってるようで知らない賃貸契約スケジュールの流れ

賃貸の入居契約の審査前後の流れを、手順を追ってご説明

結婚や学生の一人暮らしなど、新生活が始まる方もいらっしゃるかと思います。
中には、初めて賃貸契約を行うという方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、賃貸を契約する際の流れ、具体的な手順やいつまでに
何を用意しなければならないかなど全体のスケジュールを解説します

知ってるようで知らない契約の流れ “まずは申し込みから入居審査”

賃貸契約の流れ

人生そう何度もない賃貸への引っ越し。買い物をするような感覚では賃貸の契約は予定通りに進まないこともあります。何事も失敗しないようにするには事前の準備が必要です。
ここでは不安なく新居に住めるように契約から入居までの流れをご説明していきます。
無事気に入った条件に合うお部屋が見つかったらそこからがスタートです。
気に入った賃貸に即入居!というわけにはいかず、まずは入居の申し込みを物件オーナーもしくは管理会社に行います。
まずは申込用紙に必要事項(契約者入居者の氏名、現住所、連絡先、勤め先、収入、保証人の情報等)を記入しその内容を送り入居審査と同時に部屋止め(商談中のようなイメージ)がなされます。その際に身分証明書を求められるケースがほとんどですので、お部屋探しをする時には持ち歩いておくようにしましょう。入居希望日も決めておくといいでしょう。
入居審査と言うと少し堅苦しい印象を持たれ何やら難しいものの様に感じるかもしれませんが、見ず知らずの人に大切な物件を貸す物件オーナーもしくは管理会社の不安を取り除くためのものといった位置づけです。
大半の物件は家賃を毎月払っていく収入があるのかどうかを見る程度で入学試験や資格試験の様に落とすためのものではないのでご安心ください。
そもそもきっちりした賃貸の営業スタッフであれば明らかに審査に通らない“いわゆる審査落ち”をしてしまうような物件を勧めることはありませんので確実に通るとは断言できませんが安心してよいでしょう。
審査結果は早ければ即日の場合もありますが3-7日程度と考えておきましょう。
※営業スタッフにとってもお客様を審査落ちさせてしまうことはお部屋探しをやり直さないといけなくなるので  
デメリットでしかありません。

知ってるようで知らない契約の流れ “重要事項説明とは”

結論から申しますと契約者が特に何かを用意しないといけないものはありません。
賃貸を契約するうえで重要な内容が宅地建物取引士という資格者から説明することが
不動産業者に義務付けられているからです。
これは賃貸を契約する前に絶対に外せません。
内容的には家賃など金銭に関わること、家主や管理会社に関すること、物件に関する注意事項、入居時の禁止事項、解約方法などで法律や専門用語が出てきますが気になる事や不明なことはどんどん説明して解決しておきましょう。
問題がなければ説明終了後に署名して終わりです。

知ってるようで知らない契約の流れ “契約手続きに必要な物とは?”

賃貸契約の必要書類
無事入居審査を通過したらいよいよ契約の準備です。
厳密に言いますと入居審査が通った時点で双方の合意があったことになり契約は成立していますが、それとは別に内容が複雑な為、契約書を交わすことになっています。
何となくイメージ出来ている方もいるでしょうけど一点でも抜けがあると書類不備となり入居時期がずれ込む可能性がありますので注意しないといけません。実家からの独立や住み替えであれば多少ずれ込んでも
問題ない場合もありますが進学や就職、転勤という理由でのお引越しの場合は大変です。

家主、管理会社によって多少違いはありますが一般的に必要な物を以下に挙げます。

住民票 : 入居者全員分の3ヶ月以内の住民票。
現住所(引っ越す前の住所)を証明するために必要です。市役所や出張所などで早めに準備しておきましょう。

収入証明 : 契約者の収入が証明できる書類として源泉徴収票または納税証明書(住民税決定通知書や課税証明書など)確定申告の写しが必要です。ご自身でコピーをとってもいいですし不動産屋さんにお願いしてもよいでしょう。学生もしくは求職中であれば保証人の収入証明が必要となる場合が多いです。※物件によっては保証人の収入証明が必須の場合もあります。

ハンコ : スタンプ式ではない物(シャチハタ不可)高価な物である必要はありませんので三文判を用意しておきましょう。
契約者は認印、保証人は実印が必要なケースが多いです。
※余談ですがハンコは印章とも言われ名前が彫ってある方です。印鑑はそのハンコを押した文字(印影)の事を言います。現在はハンコも印鑑も同じ言葉の様に扱われていますね。

印鑑証明 : 保証人欄にある印鑑が実印である事を証明する書類で保証人に用意してもらう必要があるので事前にお話ししておきましょう。
※実印の印影と印鑑証明の印影の照合をするので違うハンコを使わないように気を付けましょう。

車検証 : 駐車場を借りる場合に必要になります。これも写しで構いません。
顔写真 (スナップ写真): 申込時に運転免許証など顔写真付きの身分証明書を出している場合は不要な場合も多いです。家主によっては入居者かどうか分かるようにと求められるケースもあります。

その他は物件によって特有の必要書類がある場合もあるので担当スタッフにきっちり確認しておきましょう。
最近は火災(家財)保険の加入が義務付けられている物件が多いので加入の証明として保険証書や領収証が必要な場合もあります。

入居審査でチェックされるポイント

入居審査の際はどのような個所をチェックされるのでしょうか?
先述の通り勤務先や勤続年数、家族構成、年齢等のバランスなど家賃の支払い能力や保証人、保証期間の可否のほか、入居者の性格や属性なども考慮されます。
支払い能力・保証人の有無などは問題なく、入居契約を締結できたものの、騒音などで近隣住民に迷惑をかけてしまうと不動産業界はもちろん、物件としての価値をも下げてしまう可能性があります。
そのため、審査対象者の人間性も審査の対象に入ることがあります。

知ってるようで知らない契約の流れ “契約書に署名捺印”

重要な事項は申し込み時の重要事項説明で一通り説明がなされていますので、
作業的には署名捺印を漏れなくして終了となるのですが大事な事ですので念のために契約書面には一通り目を通しておきましょう。

最低限以下の部分はチェックしておいた方がよいでしょう。

家賃など諸条件に申し込み時と相違がないか。
家賃共益費の支払い方法と期日はどうなっているのか(振込み、引き落とし、集金など)
契約開始日(入居日)に間違いがないか。
契約期間や更新方法。
解約方法(退去方法)と予告はいつまでか。
禁止事項(主にペットや楽器などについて)
退去時の修繕費用について。
敷金や保証金を預けている物件の場合は返金はどうなるのか。

問題なければ契約者と家主保管分の2部に署名捺印をして必要書類を添えて
不動産屋さんに提出します。
その際にカギの受け取りはいつで何時くらいになるのかを確認しておくと引っ越し屋さんを利用する際に慌てずに済みます。

電気ガス水道などの連絡先や受付時間をあらかじめ調べておくと開栓手続きがスムーズです。

おわりに

今回は入居契約時に発生する審査前後の流れについてご説明しました。
大まかな流れとしましては、入居のためには毎月の家賃を払えるのか、身分証や収入などをもとに審査が発生します。
審査通過後、入居に関する禁止事項や注意事項が宅地建物取引士から必ず説明が入り、必要物をそろえ、書類を提出することで契約が締結します。
契約締結後はカギを受け取って入居が可能となります。
新生活を始めるにあたり、物件について必要なことはすべて不動産会社が教えてくれるので、まずは住みたい物件を決めるところから初めましょう。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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