高齢者が賃貸物件を借りる際に知っておきたい賃貸選びのポイント

高齢者が賃貸物件を借りる際の賃貸選び

高齢者が賃貸物件を借りる
厚生労働省、および国連の世界保健機関(WHO)によると、高齢者の定義は「65歳以上の人のこと」を指します。
日本の高齢者は世界で最も高い割合である20%で、5人に1人は65歳以上の方という結果になります。
65~74歳の方を前期高齢者と呼び、75歳以降の方を後期高齢者と呼びます。
高齢者の方でも、さまざまな理由で賃貸物件を借りることがあります。
本記事では、高齢者が賃貸物件を借りる際に知っておきたい、物件を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

賃貸物件に年齢制限はある?

賃貸物件の年齢制限
そもそも、賃貸物件を借りるためには年齢制限はあるのでしょうか?
結論、年齢制限の有無は物件によります。
不動産会社が賃貸物件に年齢制限を設定する理由は、高齢による健康面や、定年退職による金銭面・収入面に関するリスクを考慮するためです。
70歳以上の高齢者が賃貸物件を借りるとなると、物件によっては保険会社の審査が通りにくく、なかなか希望する物件に住めないことがあります。

高齢者が賃貸物件を借りる理由

高齢者が借りる理由
こちらでは、高齢者が賃貸物件を借りる理由についてご説明します。

自宅を購入していない

転勤が多い業界に所属していたため家を買うタイミングがなかった、ライフスタイルが変わりやすいなど、さまざまな理由で自宅を購入しなかった方は、定年退職後も賃貸物件に住みます。

自宅を売却した

結婚や出産など、自宅は人生の節目で購入することがあります。
しかし、生活が苦しくなったり、転勤などにより自宅を売却したりする方もいらっしゃいます。
そのため、自宅を売却し、再度購入をされなかった方も賃貸物件に住みます。

高齢者が賃貸物件を選ぶ際のポイント

高齢者が選ぶ際のポイント
こちらでは、高齢者が賃貸物件を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

ポイント1.医療機関が近い

高齢になると、若い年齢層よりも免疫力や体力が低下するため、さまざまな病気にかかるリスクが高くなります。
一度病気にかかると、長期の治療が必要な場合もあります。
病気やけがをしてしまった際にはすぐに治療を受けられるように、診療所やクリニックなど医療機関が近くにある物件はおすすめの賃貸物件であるといえます。

ポイント2.家族や親族の家が近い

体調不良や看護が必要になった場合、ホームヘルパーのほかに息子や娘などの家族や親族が看病をすることがあります。
家族や親族との家が遠いと、急病の際に駆け付けてくれるまでに時間がかかり、結果容体が悪化することが考えられます。
そのため、家族や親族との家が近い物件もおすすめです。

ポイント3.買い物がしやすい

日常生活を送るためには、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど各店舗で買い物をする必要があります。
高齢者の方の中には、店舗に向かうための歩行や自動車の運転、荷物の持ち運びが困難な方もいらっしゃいます。
そのため、日用品を購入する、訪問する機会が多い店舗に近い物件もおすすめです。

ポイント4.バリアフリー

高齢になると、若いころには気にならなかった階段や段差などが気になる方がいらっしゃいます。
転倒によるけがを防ぐために、段差が少ない平屋や、エレベーターが設置されているマンションのほか、室内もできるだけ段差が少ない物件を選びましょう。

ポイント5.低層階

マンションへの居住を検討している場合、高層階よりも低層階の方が足腰への負担が少ないです。
高層階だと、景色を臨むことができますが先述したように足腰への負担のほか、災害時にスムーズに避難することが難しいです。
そのため、低層階の方が安心・安全であるといえます。

ポイント6.強固なセキュリティ

高齢者が住まう居住地には、空き巣や悪質な訪問販売などの被害を受ける可能性が高いです。
そのため、オートロックやテレビモニター付きのインターフォンが設置されている、強固なセキュリティを持つ物件を選びましょう。

高齢者が利用できる制度・物件について

高齢者が利用できる制度
こちらでは、高齢者が賃貸物件を借りる際に利用できる制度や物件についてご紹介します。

家賃債務保証

大家さんと賃貸希望の高齢者間で家賃債務を保証する、財団法人高齢者住宅財団が間に入って契約を締結する制度です。
財団法人高齢者住宅財団は連帯保証人の役割を代行するもので、もしも高齢者が家賃を不払いになった場合でも大家さんのもとに家賃が入金されます。
対象となる賃貸希望者の条件は満60歳以上です。

高齢者向け住宅

高齢者向けの賃貸住宅には、さまざまな形式があります。
借りるべき物件は賃貸希望者の金銭面、身体面を考慮して検討しましょう。

サービス付き高齢者向け住宅

自宅で自立した生活を続けたい方向けの賃貸住宅です。
入居のためには入居申込書・本人確認書類・連帯保証人の本人確認書類・収入・資産などの証明書類の提出のほか面談が必要です。
サービス内容には生活の援助や身体の介護、身体の機能回復、医療処置などが提供されている施設もあります。

グループリビング

プライバシーが確保された個室と、集団で生活・交流を図ることができる共用空間が設置されている賃貸住宅です。
共用空間には食堂やリビングなどがあり、ほかの居住者やスタッフと一緒に食事、コミュニケーションをとることができます。
入退去の条件やサービス内容、設備や人員配置などはグループリビングごとに異なるため、希望条件に合ったグループリビングを探しましょう。

シニア向け分譲住宅

施設内がバリアフリーとなっており、施設によっては温泉やレストランなどの共用施設が設置されている、シニア向けの分譲住宅です。
分譲住宅であるため、物件を購入する必要があります。
通常の分譲住宅と比較すると、生活の支援や食事などのサービスが提供されている点が異なります。

高齢者向け公営住宅

年に1~2回募集されている、都道府県が運営している高齢者向けの賃貸住宅です。
高齢者が暮らしやすいように自治体ごとに異なるサービスが提供されています。

養護老人ホーム

ここまでは「高齢者やその家族が入居を検討・希望する」サービスについてご紹介しましたが、養護老人ホームへの入居は市区町村が判断します。
養護老人ホームの目的は高齢者・要介護者の社会復帰で、自立した生活を送れるようにスタッフが入居者の自立を支援します。

入居までの流れ

こちらでは、高齢者住宅に入居するまでの流れについてご紹介します。

1.家族や親族に相談

高齢者住宅への入居を検討しましたら、まずは家族や親族に入居を希望する理由や、住みたい物件を伝えましょう。

2.必要書類を集める

入居する方向で決定したら入居の際に必要な書類を集めましょう。
必要書類は入居申込書、本人・連帯保証人の確認書類、資産の証明書類などがあります。

3.入居希望先による審査

上記で集めた書類と面談を行い、入居希望先が審査します。
面談の際には入居希望者の健康状態や懸念点の洗い出しも行います。

4.入居

審査を通過し、敷金礼金を支払い終えましたら入居となります。

おわりに

本記事では、高齢者が賃貸物件を借りる際に知っておきたい賃貸選びのポイントについてご紹介しました。
高齢者が賃貸物件を借りる際の物件選びのポイントは、医療機関や生活必需品を販売している店舗のほか、家族・親族が住まう家の近くの物件がおすすめです。
高齢者向け住宅にはグループリビングやシニア向け分譲住宅、公営住宅、養護老人ホームなどさまざまな種類があります。
安心して老後の生活を送るために、入居を検討される際は今後のライフスタイルに合わせた物件を選びましょう。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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