【貸店舗探し】「ロードサイド店舗」の特徴やメリットについてご紹介

【貸店舗探し】ロードサイド店舗の特徴

ロードサイド店舗の特徴

「ロードサイド店舗」という形態のお店を耳にされたことはあるでしょうか?
ロードサイド店舗は車やバイクでの来店を見越していることから、土地が駅から遠くても開業がしやすく、坪単価もお手頃という魅力があります。
本記事では貸店舗探しの際に知っておきたい、「ロードサイド店舗」の特徴やメリットについてご紹介していきます。

「ロードサイド店舗」とはどのようなもの?

ロードサイド店舗とは

「ロードサイド店舗」とはどのようなものを意味するのでしょうか?
ロードサイド店舗は、幹線道路沿い・郊外にある、生活道路沿いといったような車の通行量が多めのエリアにある店舗を意味しています。
車での来客が中心であるため、ロードサイド店舗のテナント賃貸を検討されている方は「駐車場がきちんと確保されているか」「看板は視認性が良く作られているか」を確認することが大切です。
店舗規模は大小さまざまですが、駐車場の台数は10台以上、座席数も70席以上あるという大規模店舗も多いです。

ロードサイド店舗の特徴

ロードサイド店舗の特徴

ロードサイド店舗の大きな特徴についていくつかご紹介します。

商圏は車で15分前後の場所

ロードサイド店舗に来店するお客さんは、車・バイクなどで来られる方が多いため、商圏は自動車で10~15分ほどの距離で設定しておきましょう。
商圏人口のほか、年齢や家族構成などのターゲット属性により、店舗の売上が変動することもあるため、出店を検討する際には商圏分析を欠かすことができません。
業種・業態により狙うべきターゲットは異なるため、その時の状況に応じてターゲットが居るのかを調査しておくことが必要です。

ターゲットとなる層が幅広い

ロードサイド店舗のターゲット層は幅が広いと言われています。
たとえば産業道路沿いにはビジネスマン、生活道路沿いにはファミリー層など、その通りによって異なるさまざまなターゲットを幅広く設定できます。
中には商圏外から来られるお客さんもいるため、営業時間・提供商品なども店舗によって自由度が高いと言えます。

商品売場の面積が広い

郊外は都市部と比べると地価が安めであるため、床面積を広めに取ることも可能です。
床面積が広いと商品売場の面積も多くとることができます。
面積が狭い店舗では販売できない大型商品を取り扱うことも可能となるため、一般的な店舗と比べると品ぞろえが豊富であると言えます。

敷地・建坪の差が大きい

多くのロードサイド店舗では、店舗面積を「建坪」、それ以外の面積を「敷地」として、分けて表記されることが多いです。
広い土地を活用するため敷地・建坪の差が大きく開きやすく、十分に駐車場台数を確保しやすいということも特徴として挙げられます。
こちらの敷地面積はロードサイド店舗の必須条件である駐車場面積となるため、駐車台数の基準となるのです。

ロードサイド店舗のメリット

ロードサイド店舗のメリットについてご紹介します。

商圏を広く設定することができ、幅広い客層を狙える

車での来店者が多いロードサイド店舗は商圏を広く設定できるため、若者に限らず高齢者までさまざまな客層を狙うことができるという利点があります。
ファミリー層やビジネスマンなど地元の顧客だけでなく、長距離ドライバーなど郊外の利用者やドライブを楽しんでいる最中に立ち寄る層の利用を見込むこともできます。

坪単価が低いため家賃を抑えることができる

ロードサイド店舗は都心部にある建物よりも坪単価が低い傾向にあるため、賃貸方式で借りる場合、テナントの取得にかかる初期費用・賃料といったものを抑えることができます。
また、新しく店舗を建設する場合、建築費用を大きく抑えられるという魅力もあります。
月々の賃料を抑えられる分、利益率を高く設定することができます。

視認性が高いため集客にも期待できる

ロードサイド店舗は大通りに面していて、車両に通る人の目に留まりやすく、集客率が高いことも魅力の一つとして挙げられます。
多くの人の目に触れてもらいやすいことから、広い地域のターゲットに速いスピードで認知してもらうことができるでしょう。

ロードサイド店舗の注意点

ロードサイド店舗の注意点

ロードサイド店舗の注意点としては、「店舗の入りやすさ」「視認性」に利用率が左右されてしまいやすいという点にあります。
ロードサイド店舗を利用するお客さんは車・バイクなどの移動中に入店を検討される方が多いと思います。
そのため、たとえ店舗のサービスや提供している商品が魅力的だったとしても、視認性が低く、敷地内に入りにくい店舗であると来店率は低くなってしまうのです。
また店舗への入りやすさと視認性の高さに加えて、十分な駐車場数を確保することも必要不可欠です。

商圏が広い分、競合となる店舗も多い

ロードサイド店舗は商圏が広い分、競合も多くなる傾向にあることが注意点として挙げられます。
商圏の競合店舗をチェックした上で、商品やサービス内容が被ってしまわないよう注意することが大切です。
またターゲットの生活圏内に関わらず、より遠いエリアのお客さんが来店するということも踏まえてなるべく入店しやすい立地を選ぶ必要もあります。
商圏外のターゲット層も視野に入れるという場合、お客さんの興味関心を引くため、より明確なコンセプト設計とそれに合わせた店舗デザインの考案が重要だと言えます。

面積が広いことから管理・メンテナンスの手間は増えてしまう

敷地面積が広めである分、管理・メンテナンスの手間が増えてしまうということも押さえておかなければなりません。
気を配る箇所が通常の店舗に比べると多いという点は少しネックとなる部分かもしれません。
また、店舗の清掃員や駐車場入り口への警備員配置を検討する場合、人件費が別途発生します。

以上のような注意点を把握した上で、損害リスクをなるべく抑えた出店計画が非常に大切です。
自社で店舗出店に関しての知識が不足していると感じる場合には、店舗経営実績のあるコンサルティング会社などに相談を持ち掛けるようにし、出店に関するプラン提案・集客対策について協力してもらえるようにしましょう。

ロードサイド店舗に向いている業種ってあるの?

ロードサイド店舗に向いている業種

昔からロードサイド店舗としてよく知られているのは、道路沿いであることを利用して作られた自動車販売店・ガソリンスタンドなどです。
また、書店やスポーツ用品店などさまざまなジャンルに特化した大型店舗にも適しています。
多くの品ぞろえがあるため広い敷地が必要であったり、大型の商品も扱わなければならなかったりといったような媒体のお店にはピッタリだと言えるでしょう。
さらに、近年では飲食店や娯楽施設などが一箇所に集まった複合商業施設も増えてきています。
どのような店舗の場合であっても、店舗の立地や他の競合店の調査をきちんと行った上で所有する土地に合った出店の開発を進めるようにしておくことが大切です。

おわりに

本記事では貸店舗探しの際に知っておきたい、「ロードサイド店舗」の特徴やメリットについてご紹介しました。
ロードサイド店舗を契約する際には注意しなければならない点も多いですが、「視認性が高く認知されやすい」「集客のしやすさ」といった面ではやはりメリットが多いと言えます。
いくつか工夫してみることで、早い段階で利益を出せる可能性も十分にあります。
今後、飲食店の開業を目指されている方は、ロードサイド店舗についても一旦検討してみてはいかがでしょうか?

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著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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