同棲するにはいくらかかる?同棲の初期費用と節約術をご紹介

同棲するにはいくらかかる?同棲の初期費用

同棲生活の初期費用
結婚を前提にお付き合いをしていたり、相手のことを深く理解したりするため、同棲生活を検討しているカップルもいるのではないでしょうか。
同棲生活を始めるには、初期費用や生活費はいくらかかるのでしょうか。
本記事では、同棲するにはいくらかかるのか、初期費用と節約術などをご紹介します。

同棲生活をする理由

そもそも、なぜ同棲生活をするのでしょうか。
同棲生活をする理由には、下記のようなものがあります。

●結婚を前提にお付き合いをしているため
●お互いの家賃や生活費を抑えるため
●以前から半同棲生活をしていたため
●パートナーが実家を出るタイミングだったため

いずれの理由も、これまでよりも長い時間一緒に過ごしたいことが理由として挙げられています。
同棲生活は結婚生活の練習、といったとらえ方をするカップルもいるようです。
これまで知らなかったパートナーの癖や行動などを深く理解することで、本当に結婚をするべきなのかを判断することができるため、結婚前に同棲生活を送ることが多い傾向にあります。

同棲生活は早く始めるべき?結婚直前に始めるべき?

同棲生活を始める時期
同棲生活を始めるタイミングは、一般的には付き合ってから1年後だったり、パートナーからプロポーズを受けたりしたタイミングが多い傾向にあります。
付き合った期間が短いと、まだお互いの理解が浅いため、同棲後に思わぬギャップに気づくこともあります。
本人同士やそれぞれの両親が問題ないようでしたら、プロポーズを承認した後に同棲生活を始めましょう。
とはいえ、こちらの項目でご説明した同棲のタイミングはあくまで目安です。
そのため、「この人と同棲をしたい」と思い、ある程度の貯蓄があるときに相談してみると良いでしょう。

同棲生活にはいくらかかる?

同棲生活を送るためには、一般的には1カップルあたり100万円ほど必要だと言われています。
初期費用として掛かる100万円は、下記の用途に使います。

1.敷金・礼金・仲介手数料・前家賃

物件によっては礼金が発生しなかったり、敷金が低額だったりすることもあります。
家賃が低い物件を選んだり、購入する家具・家電を減らしたりすることで初期費用を減額することができますが、二人の生活が不自由にならない範囲で抑えましょう。
以下敷金・礼金・仲介手数料・前家賃を具体的にご説明します。

●敷金
入居前に借主が管理会社や大家さんに支払うお金で、損傷が発生した際の修理費用や家賃滞納があった場合の担保としての役割を果たすものです。
最近では敷金がゼロの物件も増えてきていますが、退去時に高額な原状回復費用を請求されることもあります。

●礼金
管理会社や大家さんに、「物件を貸してくれてありがとう」というお礼の意味を込めて支払うお金です。
退去時に返金されない点が敷金とは異なります。

●仲介手数料
仲介手数料とは、借主と貸主の間に入って書類整理ややり取りのとりまとめなどを行う不動産会社に支払うお金です。
物件の契約が締結した際に発生する、いわゆる成果報酬・成功報酬型のお金で、契約が締結しなかった場合は発生しません。
また不動産業者を通さず、貸主と借主間での直接取引の場合も仲介手数料は発生しません。
しかし個人間でやり取りができる物件を探すことは難しく、また契約締結や必要書類の取りまとめなど、多くの作業が発生します。
そのため、仲介手数料が発生するとしても不動産会社を通して賃貸契約を締結する方が安全かつ確実です。

●前家賃
前家賃とは、翌月の家賃を当月に支払うことを指します。
一般的に、賃貸物件は翌月分の家賃を支払って住み続けます。
たとえば6月に入居をする場合、5月に6月分の家賃を支払います。
当月の途中から入居する場合、当月の日割り家賃と翌月の前家賃が必要になります。
前家賃を支払う理由には、借主の家賃滞納の対策が含まれます。
貸主にとって、家賃の滞納は大きなリスクとなるため、そういったリスクを避けるために前家賃システムを採用している物件がほとんどです。
日割り予算については詳細を後述しますので、参考にしてください。

2.火災保険料

火災保険料とは、建物や家財を対象とする保険のことであり、火災や水災、盗難などで発生した被害金額を補償するものです。
一般的に火災保険料は15,000円~20,000円ほどかかり、は1~2年更新のものが多い傾向にあります。
もしも火災保険がなかった場合、被害金額を全て自費で賄わなければならず、莫大な金額が発生してしまうため、一般的な賃貸住宅では火災保険への加入を推奨しています。

3.日割り家賃

日割り家賃は、下記の式で計算することができます。

日割り家賃=月額家賃÷(入居開始月の日数÷入居を開始する日)

たとえば月額家賃が100,000円の物件に6月15日から住み始める場合、
100,000円/月÷(30日÷15日)=50,000円
となります。
翌月1日からパートナーのどちらか一方、もしくは両方が住み始めることで日割り予算をなくすことができます。

4.鍵交換費用

鍵交換費用とは、以前使用していた鍵とシリンダーを取り替える工事費用のことを指します。
一般的に鍵交換費用は15,000円~20,000円ほどかかります。
もしも鍵交換を行わなかった場合、前の入居者が合鍵を使用して不法侵入の被害に遭う可能性があります。
物件によっては鍵交換費用を管理会社や大家さんが立て替えてくれるところもありますが、ほとんどの場合新規入居者が負担します。

5.引っ越し費用

引っ越し費用は、新生活が始まる時期は高額になり、それ以外の時期は抑えられる傾向にあります。
少しでも費用を抑えたい場合は2~4月といった、引っ越し業者の繁忙期を避けて同棲生活を始めましょう。

6.家具・家電購入費用

同棲生活を始めるにあたり、下記のようなさまざまな家具・家電が必要です。

●ベッド
●寝具
●ソファ
●テーブル
●冷蔵庫
●洗濯機
●電子レンジ
●エアコン
●カーテン

持参できるものは入居時に用意することでまかなえることができますが、パートナーが一人暮らしだった場合は一人用のサイズのものがほとんどです。
また、一人暮らしが長かった場合、経年劣化により家具・家電が正しく動作しない場合もあります。
新生活を始めるにあたり、2人が快適に過ごすためにも新しい家具・家電を購入することをおすすめします。
なかには急ぎではないものもあるため、事前に何を購入するのか、費用はいくらかかるのかなどを話し合いのうえで決めておきましょう。

同棲生活に向いている物件

同棲生活に向いている物件
こちらでは、同棲生活に向いている物件をご紹介します。

1LDK

L(リビング)、D(ダイニング)、K(キッチン)のほかに、もう一部屋ある物件です。
1LDKの物件は、法律によりリビングの広さが8畳以上と定められているため、テレビやテーブル、ソファを置くことができる程度のスペースがあります。
生活空間と就寝場所を区別することができるため、生活にメリハリをつけることができます。

2K

キッチンのほか、2部屋設けられている物件です。
比較的家賃が低く、それぞれのプライベート空間を確保することができます。
注意点としては、キッチンや2人でくつろぐ空間が狭いことなどが挙げられます。

2DK

ダイニング、キッチンのほか、2部屋設けられている物件です。
2人のプライベート空間を確保しつつ、ダイニング・キッチンがあるため2人でくつろぐ空間を確保することができます。
かつて2DKの物件が流行した時期に建てられたものが多いため、築年数の古いものもあるので、気になる方は注意が必要です。
築年数にこだわらず、結婚後に退去を予定しているカップルにおすすめの物件であると言えます。

2LDK

2部屋、リビング、ダイニング、キッチンが設けられている物件です。
結婚後も引き続き住み続けるための十分な広さがあり、快適に生活を送ることができます。
2LDKの物件に関する注意点は、比較的家賃が高額になる傾向にあることです。
そのため、収入や貯蓄に余裕がないと住み続けるには難しいかもしれません。

同棲生活が送りやすくなるおすすめの設備

おすすめの設備
同棲生活を送る際には、どのような設備があれば快適に過ごせるのでしょうか。
たとえば自炊する方と自炊しない方同士だと、キッチンが狭いことに不満を持つこともあります。
またユニットバスの物件だと、パートナーが入浴中にトイレに行きたくてもなかなかいけないこともあります。
同棲前には気にならなかった点も、住み続けていると「これもあった方が良かったかも」といった、後悔してしまうこともあるでしょう。
入居前にはお互いどのような設備が必要なのかを話し合い、お互いの意見を尊重して納得ができる物件を選ぶ必要があります。
快適な同棲生活を送るためには、下記の設備がある物件を探してみましょう。

●キッチンが広い
●トイレとお風呂が分かれている(セパレート)
●洗面台がお風呂と別にある
●ベランダがある
●収納スペースが広い

同棲生活前後の節約術

同棲生活は、一人暮らしの場合よりも多くの食費や光熱費が発生します。
結婚資金など今後のために貯蓄をしたいカップルにとって、節約は避けては通れないことのひとつです。
こちらでは、同棲生活前後の節約術をご紹介します。

同棲生活前

同棲生活前の費用を減らすためには、物件にかかる費用と引っ越しにかかる費用を抑えることが挙げられます。
物件については敷金・礼金・毎月の家賃などが低い物件を探すことが対策となります。
搬出時の荷物を減らしたり、引っ越し業者の繁忙期を避けたりすることにより、引っ越し代も減らすことができます。
引っ越し業者を利用する場合は、1社だけではなく複数社から見積もりを取ることで料金やサービスを比較することができるためおすすめです。
ほとんど荷物がない場合、自分で持ち込むことで引っ越し費用をゼロにすることもできます。
搬入費用を抑えるためにも、大型の家具・家電などは引っ越し後に購入しましょう。

同棲生活後

同棲生活後は、家賃や食費、携帯料金といった生活費を支払います。
節約することができる生活費には食費、水道・光熱費、携帯料金、日用品などが含まれます。
お互い納得の上、お金を管理するために、いつ、何に、いくら使用したのかが明確になる家計簿をつけることをおすすめします。

同棲生活の注意点

同棲生活の注意点
同棲生活において金銭が関わるトラブルは発生しやすいものです。
不透明な出費があった場合、パートナーの不信感につながり、結婚破棄につながることも考えられます。
毎月の貯金額や自由に使える金額など、お金に関するルールは明確にしておきましょう。
また引っ越し前には、誰が、何を用意するのかを決めておかなければ、同じものを用意してしまったり2人とも用意していなかったりします。
そのため、同棲が決定したら事前に話し合って、用意するものなどを決めておくと良いでしょう。

おわりに

本記事では同棲生活にはいくら必要なのか、初期費用や節約術などについてご説明しました。
同棲生活を始めるためには高額な初期費用が必要になるだけではなく、毎月の生活費も必要になります。
ゆくゆくの結婚生活を想定し、お互いを尊重して同棲生活を送りたいものです。

著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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