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賃貸借契約書 注意点やチェックポイント
マンションや一軒家を借りるときに記入する書類が、賃貸借契約書です。
部屋を借りるときには、必ずこの書類に記入し契約を結ばなければなりません。
こちらの記事では、この賃貸借契約書と記入時の注意点やチェックポイントについてご説明します。
賃貸借契約書とは?
賃貸借契約を締結するための書類。
それが、賃貸借契約書です。
では、賃貸借契約とは一体どのような契約書でしょうか?
賃貸借契約とは、民法601条に記載されている契約で、賃料を支払ってモノの貸し借りをする法律のことです。
特に、不動産における賃貸借契約は、貸主が使用収益のため物件を借主に貸し、その対価として賃料を得、退去時には原状回復を行ってもらう。
※借主については、その逆。
この双務契約のことを指します。
この際に用いる書類が、賃貸借契約書です。
賃貸借契約書には、その物件の賃貸に関する条件が記されており、この内容は物件によって異なります。
基本的には、
- 物件名称
- 住所
- 構造
- 契約期間と更新についての定め
- 駐車場の有無
- 賃料
- 契約解除の条件
などの内容が記載されています。
賃貸借契約書を記入する際の注意点
賃貸借契約書は、その物件の賃貸借についての合意書です。
そのため、賃貸借契約書に記入・捺印をした時点で、その契約に合意したということになるのです。
ペットの飼育の可否、楽器の演奏やピアノの搬入、家賃を滞納した場合の対応、など様々なことが記されているため、きちんとその内容に目を通し、理解・承諾した上で、記入・捺印をするようにしましょう。
重要事項説明書との違い
賃貸借契約書同様に、物件を借りる際に記入する書類が重要事項説明書です。
どちらも賃貸借契約において必要となる書類ですが、それぞれの書類が持つ意味は違います。
賃貸契約において、まずは宅地建物取引士の資格保持者が重要事項説明書の内容を説明し、承諾すれば、重要事項説明書に記入・捺印します。
重要事項説明書は、あくまで物件を契約する上で重要な内容についての説明書類であり契約書ではありません。
そのため、重要事項説明書に記入・捺印をしただけでは、契約締結とはならないのです。
賃貸借契約書 記入時のチェックポイント
賃貸借契約書に記入する際には、以下の点をチェックしておきましょう。
賃貸借契約書 記入時のチェックポイント1 物件の基本的な内容をチェック
物件名、号室、住所、構造など、基本的な内容をまずは確認しましょう。
間違っていることはまずありませんが、念の為、自分が借りようとしている物件かどうか確認をしておくのです。
賃貸借契約書 記入時のチェックポイント2 契約期間・費用についてチェック
契約期間と更新の際の条件、賃料や共益費、敷金・礼金、支払い方法などについて確認しましょう。
賃貸借契約書 記入時のチェックポイント3 家主や管理会社の連絡先
何かあった時には、家主や管理会社に連絡をすることになります。
いつでも連絡を取ることができるように、家主や管理会社の連絡先を確認し、携帯電話に登録したりメモに控えたりしておくようにしましょう。
賃貸借契約書 記入時のチェックポイント4 契約解除の条件
どのような行動が契約違反となってしまうのか?
逆に、自身が契約解除の申し込みをしたい場合の規定はどうなっているのか?
これらの確認をしておきましょう。
おわりに
賃貸借契約とは、賃貸借契約書とは何か?
記入時には、どんな内容に注意をしておくべきか?
確認時にチェックしておきたいポイントはどこか?
これらについて、ご説明してまいりました。
賃貸借契約書は、部屋を借りるときに必ず記入・捺印しなければならない契約書です。
そのため、どんな内容が記入されているのかをしっかりと確認した上で契約を結ぶように心がけましょう。
後になって、そんな内容が書いているとは知らなかった。
自分はこうだと思っていた。
と主張しても、書類に記入されており、自分の記入・捺印があれば、書かれている内容が正しいということになります。
こちらの記事のチェックポイントも参考にして、必ずしっかりと確認した上で、契約を結ぶようにしましょう。