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飲食店の貸店舗|確認しておきたい厨房面積
飲食店の店舗を借りるにあたっては物件面積に関してはもちろん、調理を行う厨房面積についても重視することが大切です。
本記事では飲食店の店舗を借りる際に確認しておきたい厨房面積と、厨房面積を検討する際の注意点についてもあわせてご紹介していきます。
飲食店の厨房面積の目安について
飲食店の店舗を借りる際、注意しておかなければならないのが厨房面積です。
厨房面積を検討するにあたっては、調理を快適に行う面積を十分に確保した上で、客席とのバランスについても注意をはらう必要があります。
スペースが狭すぎてしまうと調理がしづらくなってしまったり、食材の管理がしづらくなってしまったり、料理を提供するまでに時間がかかってしまったりという可能性が出てきます。
一方で面積が広すぎてしまっても、清掃の手間や負担が大きくなってしまったり、作業に無駄な動きが出てしまったりといった問題が出てくるでしょう。
一般的に厨房面積は、客席面積の3分の1ほどが適切であるとされています。
厨房機器が少ない・メニューが少ないという飲食店では、もう少し厨房を小さくしても良いでしょう。
厨房機器が多い・メニューが多い・従業員が増える予定であるという飲食店の場合、客席面積の2分の1ほど厨房の面積を拡大するのがおすすめです。
飲食店の厨房面積を検討する際の注意点
厨房面積を考える際の注意点をご紹介します。
席数や客席面積との割合を見て決める
飲食店の厨房面積は、客席数や客席面積の広さとの割合を考慮して決めるようにしましょう。
飲食店の物件面積によっては客席を確保し過ぎてしまうと、間取りのレイアウトがしづらくなってしまったり、厨房機器の設置面積がなくなってしまったりという問題が生じるため注意しなければなりません。
厨房面積が広すぎると回転率も低下する
客席面積に対し厨房面積が広すぎてしまうと、厨房機器を設置しやすい・作業しやすいといったメリットが得られる一方で、客席数が少なくなってしまうのでお店の回転率も低下してしまいやすいという傾向にあります。
「厨房面積を広くとりたい」という場合には、同時に客席数も増やすようにしましょう。
厨房での作業のしやすさを考慮する
厨房面積を小さくすると客席を増やせる・回転率を上げられるというメリットがある一方で、調理スペースが十分に確保できず作業がしにくくなってしまうという注意点があります。
飲食店に設置する厨房機器は比較的大きめのものが多く、厨房が狭い場合、そのような機器類が設置しきれないとなってしまう可能性もあります。
また、従業員の増加によっても業務効率が下がってしまうという点も注意しなければなりません。
顧客満足度についても考える
厨房面積を検討する際には、顧客満足度についても考えることが大切です。
テーブルやカウンターが厨房入口・出口付近にある場合、お客さんは落ち着いて食事をとることが難しいと言えます。
またスタッフの動線とお客さんの席につくまでの導線が重なってしまうと、業務効率やお店の回転率の低下につながってしまいます。
お店のレイアウトや間取りによっては、あえて客席を作らない部分を作るなど、顧客満足度を獲得できるような工夫も必要です。
おわりに
本記事では飲食店の店舗を借りる際に確認しておきたい厨房面積と、厨房面積を検討する際の注意点についてもあわせてご紹介しました。
飲食店の厨房面積は、「どのような料理を提供するか」「メニュー数」「客席数」「どのようなコンセプトの飲食店なのか」によって必要な面積が異なってきます。
開業する飲食店の店内イメージを明確にした上でその理想を実現できるよう、店舗全体の面積と厨房面積の具体的な広さについて検討するようにしましょう。