テナントの入居前に確認しておきたい注意点について

テナントの入居前に確認しておきたい注意点

テナントの入居前に確認

テナントを契約すると入居準備を始めることとなりますが、一般的な賃貸住宅とは違って契約内容が複雑であるため、入居前に確認しておくべき項目が多くあります。
本記事では、テナントの入居前に確認しておきたい注意点についてご紹介していきます。

入居前に確認しておきたい注意点

入居前に確認しておきたい注意点

入居前に確認しておきたい注意点について確認していきましょう。

契約の種類や内容を確認する

物件を借りる際の契約方法として、「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類の契約方法があります。
一般的な賃貸契約の方法なのが「普通借家契約」です。
契約期間を定めておき、期間終了時に更新を行うか決定します。
一方「定期借家契約」は、契約更新ができません。
契約時に定めた期間が終了すると、そのテナントを明け渡さなければなりません。
「長期的にテナントを使いたい」という方であれば、契約方法の種類には注意しておく必要があります。

設備の不具合を確認する

賃貸住宅と同じくテナントも、退去の際には契約前の状態に戻す「原状回復」を行わなければなりません。
テナントに汚れや傷が見られる場合は清掃・修繕を行い、内装工事を行った場合には元の状態に戻すようにします。
また、原状回復の際には設備の不具合が無いかも確認されます。
入居前から設備に異常があった・破損があったという場合、確認しておかなければ修繕の必要有無で後々トラブルに発展する可能性もあるため、必ず契約前にオーナーに確認しておくようにしましょう。

原状回復や修復・修繕の条件を確認する

テナントも住宅を借りた場合と同様に退去する際には原状回復を行う必要があります。
テナントの場合、経年劣化による破損といったものも原状回復の範囲に含まれます。
また、壁・床・天井の張り直しや塗り直しなどが求められることもあります。
賃貸住宅の場合と比べると原状回復の範囲が広いので、テナント契約時には「原状回復はどこまで必要なのか」をあわせて確認しておくようにしましょう。

どのくらい費用が必要か確認する

テナント契約にどのくらいの費用が必要かも確認が必要です。
必要となる費用の種類は、下記のようなものです。

・保証金(敷金): 相場は家賃の5~10ヶ月分
・礼金: 相場は家賃の1~2ヶ月分
・共益費・管理費: 物件により異なる
・前家賃: 入居月の日割り+翌月分の家賃
・仲介手数料: 家賃の1ヶ月分
・保険料: テナント規模により異なる

テナント契約時に必要な初期費用とは?

テナント契約時に必要な初期費用

テナント契約時に必要な初期費用の種類についても確認しておきましょう。

保証金(敷金)

テナント契約時、家賃が滞った場合や修繕費担保として預けるお金です。
とくにトラブルが無い場合は、退去時に全額返還されます。

礼金

テナント貸主に契約のお礼として支払うものが礼金です。
貸主に返却義務がなく、法令で定められているものでもないため、最近では礼金無しというテナント物件もあります。

共益費

共益費は、建物の共有部分や共有設備の維持・管理に必要な費用です。
賃料に含まれていることもありますが、テナントごとに異なるためテナント契約前に一度確認しておくようにしましょう。

前家賃

前家賃として、テナント入居月と翌月の賃料を支払います。
月の途中に入居の場合、日割りで計算して支払います。

仲介手数料

不動産の契約を仲介してくれた不動産会社に支払う費用です。

保険料

店舗や事務所としてテナントを使用する場合、契約時に火災保険などの各種保険への加入が求められます。

おわりに

本記事では、テナントの入居前に確認しておきたい注意点についてご紹介しました。
テナントへの入居は正しく理解していないと、後々トラブルの種になってしまうことがあります。
スムーズに入居が進められるよう、注意点についてはしっかりと確認・理解しておくようにしましょう。

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著者情報

賃貸住宅サービス

賃貸住宅サービス住まいのお役立ち情報編集部 株式会社グラート

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