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賃貸マンションに光ファイバーは引ける？
快適な環境でテレワークや動画視聴などを行うために、賃貸マンションに光ファイバーを引きたいと考えている方も多いことでしょう。
賃貸マンションに光ファイバーを引く際には、どのような点に注意をしなければならないのでしょうか。
本記事では、賃貸マンションに光ファイバーを引くことはできるのか、引く際の確認事項などをご紹介します。
光ファイバーとは？
光ファイバーとは、石英ガラスやプラスチックといった素材で作られたインターネット回線のことを指します。
電話回線や電波を用いて通信を行うモバイルルーター形式のものと比べて、光ファイバーを使用した光通信は高速かつ安定して大容量の情報通信を行うことができます。
光通信を行う際には、まずWEBサイトや動画、音楽といったデータを光に変換します。
その光が光ファイバーを通り、パソコンやスマートフォンといったデバイスに届いてからデータに戻されて閲覧・視聴することができます。
下記、光ファイバーを使用する光通信のメリットとデメリットです。
光通信のメリット
先述の通り、光通信のメリットは高速かつ安定して大容量の情報通信を行うことができる点です。
光通信は電話回線やモバイルルーターを使用した通信よりもデータの送受信が速く、大容量のデータを取り扱うことができるため、家庭だけではなくオフィスでも使うことができます。
また、電話回線やモバイルルーターの場合は、電波干渉の影響を受けて安定した通信ができない環境があります。
それに対し光通信は電気的な影響をほとんど受けないため、安定して高速通信ができます。
安定した高速通信が行えることによるメリットには、動画をフリーズせずに視聴することができたり、データのダウンロードがなめらかに行えたりといったことが挙げられます。
光通信のデメリット
光通信のデメリットは、契約・解約の際に工事が必要な点や屋外で使えない点が挙げられます。
光ファイバーは従来のケーブルとは異なるため、回線を通す工事が必要です。
工事は順番で行われるため、工事業者のスケジュールによっては1ヶ月ほど先になることもあります。
また、光通信は屋内でインターネット環境を使用するための通信方法であるため、モバイルルーターのように屋外へ持ち運ぶことができない点もデメリットと言えます。
賃貸マンションで光ファイバーを引くことはできる？
結論として、賃貸マンションで光ファイバーを引くことができるかどうかは物件によります。
また、光ファイバーを引くことができても事前に大家さんや不動産業者の許可が必要です。
もしも大家さんや不動産業者に報告せずに工事を行うと、開通工事を途中で中断しなければならなかったり、工事業者とのトラブルに発展したりすることがあります。
そのため、必ず確認をしてから光ファイバーを通す契約を締結しましょう。
また、すでに入居している賃貸マンションに光ファイバーが通っている場合も工事は不要です。
こちらについては詳しく後述します。
賃貸マンションで光ファイバーを引く方法
こちらでは、賃貸マンションで光ファイバーを引く方法をご紹介します。
1. 大家さんや不動産業者に光ファイバーを引く許可を得る
先述の通り、大家さんや不動産業者の許可を得ていないと、光ファイバーを通すことができないだけではなく工事業者とのトラブルに発展する可能性があります。
トラブルを回避するために、光ファイバーの申し込みを行う前に大家さんや不動産業者の許可を得ておきましょう。
2. 必要な物を集める
光ファイバーの契約締結には、下記のものが必要であるため、事前に準備をしておきましょう。
本人確認書類
運転免許証やパスポート、健康保険証、住民基本台帳カードなどが本人確認書類となります。
光ファイバーを提供している企業によっては顔写真付きの本人確認書類の提出が求められることもあるため、そのような場合を想定して複数の書類を用意しましょう。
印鑑
光ファイバーの申し込みを行う際には、朱肉と印鑑が別になっている印鑑を使用しましょう。
支払いの手続きに必要なもの
光ファイバーを使用したインターネット通信を利用すると、毎月費用が発生します。
そのため、クレジットカードやキャッシュカード、通帳といった支払いの手続きに必要な物も持参しましょう。
3. 光ファイバーの申し込みを行う
店頭やインターネットを使用して光ファイバーの申し込みを行います。
回線業者によって月額料金やサービスの内容、対象エリアが異なるため、自分の条件に適した業者を選びましょう。
また、光ファイバーの申し込みを行うと同時に工事の日時を決定します。
一般的には工事業者のスケジュールに依存するため、自分が工事に立ち会える日時を選びましょう。
日時が決定したら、大家さんや不動産業者にもその旨を伝えておきましょう。
4. 工事に立ち会う
一般的には光ファイバーを通す工事は、立ち合いが必要です。
しかし、以前の入居者がすでに光回線を通している場合は立ち合いだけではなく、工事自体が不要なこともあります。
5. テストを行い、インターネットの使用を開始する
光ファイバーを通す工事が終了した後は、手持ちのパソコンやスマートフォンで動作確認を行い、通信テストを行います。
通信に問題がないようでしたら光ファイバーを通す工事は完了となり、以降は自宅でインターネットを使うことができます。
もしも通信速度が遅かったり安定しなかったりする場合は工事業者に相談しましょう。
インターネットが完備されたマンションについて
賃貸物件の中には、光ファイバーを含むインターネット環境を完備しているものもあります。
そのような物件は工事が不要なだけではなく、毎月の家賃に通信料金が含まれていることもあるため、お得に利用することができます。
インターネットが完備されたマンションの注意点としては、通信速度や安定性、セキュリティが挙げられます。
マンション全体でインターネット契約を締結している場合、同じ回線をすべての部屋で使用しているため、通信速度が遅くなってしまうことがあります。
また、どの部屋の住人がどのようなサイトを閲覧しているかが分からないため、コンピュータウィルスが侵入したりセキュリティを突破されたりといったリスクがある点は注意しましょう。
賃貸契約を解約する際の注意点
アパートを退去する際には、光回線も解約する必要があります。
解約のタイミングによっては違約金が発生することがあるため、賃貸契約を解約することが分かった時点でインターネットの契約状況も確認しておきましょう。
また、工事の際に通した光ファイバーは、そのまま残しても問題ないのか取り除いた方が良いのかも、大家さんや不動産業者に確認が必要です。
もしも撤去を指示された場合は、インターネット業者や工事業者に相談して取り除いてもらいましょう。
おわりに
本記事では、賃貸マンションに光ファイバーを引くことができるのかについてご説明しました。
賃貸マンションで光ファイバーを引くことができるかどうかは物件によります。
もしも許可を得ずに光ファイバーを通す工事を行った場合、工事を中止したり工事業者とのトラブルに発展したりする可能性があります。
光ファイバーは電話回線や電波を用いた通信よりも、高速かつ安定して大容量のデータを送受信することができる通信方法です。
快適にインターネットを利用するために光ファイバーを通したいと考えている方は、まずは大家さんや不動産業者に相談しましょう。
